遅ればせながら政令指定都市になる熊本市。よそ者の立場をわきまえローカルな案件には首を突っ込まないようにしている私であるが、区政が敷かれている横浜出身にして在熊本15年という立場からの意見はアリであろう。というわけで、市から届いたハガキに応え、区名案を出してみた。昨日応募が締め切られたので、出した案を公開しておこう。
で、ハガキに書いて出したのは・・・
A区=植木区
B区=有明区
C区=中区
D区=江津区
E区=城南区
(cc) Hisagi http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja
まず、前提として東西南北は避けた。北区11、南区12、東区8、西区11とあまりにも数が多いというのもあるが、なんといっても平凡過ぎて影が薄くなってしまうというのがその理由。例えば東京23区には「北区」があるが、駅名やナンバープレート、某漫画で有名な区を除いて考えても、世田谷区や大田区より遥かに知名度が低い。また横浜にも「西区」「南区」があるが、横浜駅のある西区はまだしも、南区がどこにあるのか知らない市民は少なくない。
もちろんそんなことは誰でも承知している。にもかかわらずなぜ東西南北区がいまだ増え続けているのかといえば、地方をダメにしている要因のひとつ:偏狭な地域プライドを克服できないからである。「○○とは一緒にされたくない」という凝り固まった意識が客観的な判断を拒んでしまい、結果、カドは立たぬが存在感という一番大事な役目を果たさぬ区名になってしまうというわけだ。最近区政が敷かれた岡山や新潟、浜松の悪口を言うようで申し訳ないが、今になってなお東西南北の区名を付けるような地方都市に未来は無い。
というわけで、上記の各区名を考えた。以下、その根拠を記しておく。
A区は断然、「植木区」である。南部の住民は反発するだろうが、由緒ある地名にして「植木スイカ」で九州内外における知名度も高い。言葉のイメージもエコロジックで現代的。南部の住宅街にも(偶然ながら)相応しい区名だと思うが如何なものか。
B区は「有明区」しかない。交通、観光、農業、漁業各方面の立場から考えても、この地域が有明海沿岸であることを示すメリットは大きい。さらに有明海沿岸には4、5年前まで3つの「有明町」があったのだが、いずれも平成の大合併で消えてしまい今は無い。「有明」の名が全国区であることは言うまでもなかろう。こんなお買い得な名前を放っておくテはあり得まい。
C区は「中区」。東西南北愚かなリと書くからには「中区」「中央区」も避けたいのだが、交通の要衝:熊本駅が中心街から離れておりB区となる以上、C区には中心を示す名を付けざるを得ない。私の出身地横浜においても、「中区」は市の中心が横浜駅周辺でないことを外に示す重要な役割を担っており、機能上不可欠な区名となっている。東西南北は不要だが、中心だけは地元以外の人間にも重要なのだ。「中区」にするか「中央区」にするか迷ったが、このエリアには城下町に由来する長い町名が多いので、短い方の「中区」を選んだ。
D区は湧水処熊本の象徴にして市民憩いの場:江津湖(えづこ)から「江津区」。だが千年の歴史を持ち、かつ全くの偶然ながらも陸自西部方面総監部の所在地であることも想起させる地名:健軍(けんぐん)も捨て難い。「健軍区」とどちらにするか迷ったが、江津湖の開放的な雰囲気に軍配。
E区は当初、このエリアを貫く緑川から「緑川区」の名前を考えた。しかしどうも語呂が良くない上、「緑区」が全国に5つあるのもマイマス材料。“区役所所在地を旧富合町に譲ったのだから、せめて名前は「城南」に”という旧城南町民を説得するには明らかに力不足だ。「城南区」「城西区」「城東区」「城北区」4区揃い踏みなら全国の笑い種になること必至の上、熊本市の課題:“熊本城しかない”イメージ払拭の妨げにもなってしまうが、まあ、ひとつだけなら「城」がつく区があってもよかろう。歴史的にみても江戸時代に熊本城下の商工業の拠点として発展した地域である。と、いうわけで「城南区」。お隣福岡に同名の区があるのが、ちと、気になるのだが・・・。
以上、よそ者視点で考えた熊本市区名案デシタ。
で、ハガキに書いて出したのは・・・
A区=植木区
B区=有明区
C区=中区
D区=江津区
E区=城南区
(cc) Hisagi http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja
まず、前提として東西南北は避けた。北区11、南区12、東区8、西区11とあまりにも数が多いというのもあるが、なんといっても平凡過ぎて影が薄くなってしまうというのがその理由。例えば東京23区には「北区」があるが、駅名やナンバープレート、某漫画で有名な区を除いて考えても、世田谷区や大田区より遥かに知名度が低い。また横浜にも「西区」「南区」があるが、横浜駅のある西区はまだしも、南区がどこにあるのか知らない市民は少なくない。
もちろんそんなことは誰でも承知している。にもかかわらずなぜ東西南北区がいまだ増え続けているのかといえば、地方をダメにしている要因のひとつ:偏狭な地域プライドを克服できないからである。「○○とは一緒にされたくない」という凝り固まった意識が客観的な判断を拒んでしまい、結果、カドは立たぬが存在感という一番大事な役目を果たさぬ区名になってしまうというわけだ。最近区政が敷かれた岡山や新潟、浜松の悪口を言うようで申し訳ないが、今になってなお東西南北の区名を付けるような地方都市に未来は無い。
というわけで、上記の各区名を考えた。以下、その根拠を記しておく。
A区は断然、「植木区」である。南部の住民は反発するだろうが、由緒ある地名にして「植木スイカ」で九州内外における知名度も高い。言葉のイメージもエコロジックで現代的。南部の住宅街にも(偶然ながら)相応しい区名だと思うが如何なものか。
B区は「有明区」しかない。交通、観光、農業、漁業各方面の立場から考えても、この地域が有明海沿岸であることを示すメリットは大きい。さらに有明海沿岸には4、5年前まで3つの「有明町」があったのだが、いずれも平成の大合併で消えてしまい今は無い。「有明」の名が全国区であることは言うまでもなかろう。こんなお買い得な名前を放っておくテはあり得まい。
C区は「中区」。東西南北愚かなリと書くからには「中区」「中央区」も避けたいのだが、交通の要衝:熊本駅が中心街から離れておりB区となる以上、C区には中心を示す名を付けざるを得ない。私の出身地横浜においても、「中区」は市の中心が横浜駅周辺でないことを外に示す重要な役割を担っており、機能上不可欠な区名となっている。東西南北は不要だが、中心だけは地元以外の人間にも重要なのだ。「中区」にするか「中央区」にするか迷ったが、このエリアには城下町に由来する長い町名が多いので、短い方の「中区」を選んだ。
D区は湧水処熊本の象徴にして市民憩いの場:江津湖(えづこ)から「江津区」。だが千年の歴史を持ち、かつ全くの偶然ながらも陸自西部方面総監部の所在地であることも想起させる地名:健軍(けんぐん)も捨て難い。「健軍区」とどちらにするか迷ったが、江津湖の開放的な雰囲気に軍配。
E区は当初、このエリアを貫く緑川から「緑川区」の名前を考えた。しかしどうも語呂が良くない上、「緑区」が全国に5つあるのもマイマス材料。“区役所所在地を旧富合町に譲ったのだから、せめて名前は「城南」に”という旧城南町民を説得するには明らかに力不足だ。「城南区」「城西区」「城東区」「城北区」4区揃い踏みなら全国の笑い種になること必至の上、熊本市の課題:“熊本城しかない”イメージ払拭の妨げにもなってしまうが、まあ、ひとつだけなら「城」がつく区があってもよかろう。歴史的にみても江戸時代に熊本城下の商工業の拠点として発展した地域である。と、いうわけで「城南区」。お隣福岡に同名の区があるのが、ちと、気になるのだが・・・。
以上、よそ者視点で考えた熊本市区名案デシタ。
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