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地型

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「カテゴリー;印刷・デザイン関連」


 某SC運営会社〔※1〕に勤めていた後遺症か、商店街を歩くと「テナント募集」の貼り紙に目がいってしまう。そして「次はすぐ決まるかな」「どんなショップが入るかな」と、しばし立ち止まり考えを巡らせる。
 で、そこでまず気になるのが立地条件だ。特に条件の良くないときは「ココじゃなかなか決まらないだろうな」と、また決まったら決まったらで「いつまでもつかな」と、他人事ながら気になってしまうのだ。

 立地条件。これは言うまでもなく重要だ。人通りは多いか?目立つか否か?何階にあるか?充分広いか?駐車場は?・・・客商売に縁がない人でも分かるだろう。
 実際のところの「立地条件」はもっと複雑だ。周辺環境は街全体から両隣の造りや雰囲気まで全て影響するし、昼夜や曜日による通行客層の変化も無視できない。

 そしてもうひとつ、非常に重要なのが「地型」だ。
「地型」とは文字通り「地面の型」。一般的には土地の形を意味するが、客商売の世界ではテナントが入る区画を示す。縦長、横長、正方形という区画全体の形はもちろん、道路や通路への接し方や柱の位置、天井までの高さなど、テナント側が変更できない区画条件全てを含めて「地型」と呼ぶと理解すれば分かりやすいだろう。

「地型」がなぜ重要かといえば、商売を営むにあたっての使い勝手もあるが、何よりもこれがお客さんの心理状態に決定的な影響を及ぼすからである。例えば横長区画は道路や通路に広く面しているので入りやすいが、反面落ち着かない。また人間は時計回りに回る本能があるので、左側から入りやすい地型はストレスを与えない。
 もちろん地型が心理に影響を与えていることを自覚しているお客さんは皆無だろう。だが自覚していていないからこそ恐いのだ。客商売そのものが購買欲をめぐる心の駆け引きなのだから。

 さて、そんなこんなでつい気にしてしまう「テナント募集」。下の写真もそのひとつ。熊本第2のアーケード上通り沿い。しかもT字路の正面という目立つ場所なのでテナントは割と早く決まるのだが、オープンしたと思ったらすぐ退店。ここ10年 で何回「テナント募集」を見たことか。
 そりゃこの地型じゃねぇ・・・と憐れみ半分で様子見していたこの物件。昨日通りかかったら、新しいショップがまたもやオープン!

・・・・・・!!
 なるほど!旅行代理店ねぇ。
 カウンター越しの対面接客業。しかも金融業みたいに通行客の視線をはばかる必要のない業種。全く気付かなかったが、こりゃアリだ。いやアリなどころか、縦に細長い区画、入口正面に迫る壁面、陳列に不向きなガラス面・・・一般的には最悪な地型も旅行代理店だったら却って好都合という気までする。
 上通りの客層や競合店との位置関係から考えても充分イケそうだし、これでようやく落ち着くんじゃないかな?

 あとは2階やね。服や雑貨はまずあり得ない。水回りとトイレがしっかりしていれば美容室という線はあるかな。賃料次第ではカフェもイケるかも。
 ガラス面いっぱいにカッティングシートを貼って「無人くん」・・・にだけはならないよう、密かに祈っておきましょう。


〔※1〕SC=ショッピングセンター。「某」と伏せたのは本文に関係無いからで他意はない。気になる方はプロフィールをご覧あれ。


[7/17追記]
立地条件に「駐車場」を補足しました。

熊本旅行
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