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古田選手会長

 以下は2004年7月29〜30日に『裏凡identity market』に発表した文章です。
 古田選手兼任監督の引退・退任に寄せて、ここに再録いたします。
 再録にあたり前後編に分かれていたものをまとめ、併せて加筆修整しました。



 2000本安打達成後、兼任監督となってからは選手としても監督としても結果を残せなかった古田氏であるが、選手会長時代に果たしたプロ野球発展への唯一無比の貢献は、今後も記憶され続けるべきであろう。
そして90年代、よもやのスワローズ最強時代における活躍は、積年のスワローズファンの私にとっていい思い出であり続けるであろう。

(ほんとはまだ2試合、最下位脱出をかけた大事な横浜戦が残っているけど)
古田さん、ありがとう。おつかれさまでした。

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 球団合併・リーグ再編問題に揺れるプロ野球。
目先のテレビ放映権料しか見えぬ球界のアホさ加減には呆れるばかり。わざわざ取り上げる価値もないだろう。
・・・・・・と無視を決め込んでいたが、この人の獅子奮迅ぶりに感銘を受け、ようやく筆を執ることにした。
「この人」とは勿論、選手会長の古田敦也氏のことだ。

 古田氏はご存知の通りスワローズの黄金時代を支えた名捕手。90年の入団以降、5度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献。91年には首位打者、93年、97年にはMVP(最優秀選手賞)獲得。オールスター選出15回。ついでに元『プロ野球ニュース』キャスター・中井美穂氏と結婚。・・・・・・実力人気ともども、まさにプロ野球界を代表する選手といってよいだろう。
 さらに古田氏は98年以来、日本プロ野球選手会の会長も務めてきた。それも形だけの会長でないことは、歴代会長初の2期6年を託された事からみても明白だ。

 そこへ今回の再編問題。選手会側の代表として連日マスコミに登場しているのはご存知の通り。ただでさえ会長1人に対し副会長10人というこのイビツな組織。彼の責任感も手伝い、ひとり矢面に立ち続けている。
 高校野球等の経験がある人でないと実感できないと思うが、真剣な野球におけるキャッチャーのポジションはとんでもない激務だ。「ID野球」などと言わずとも、試合に備えて勉強しなければいけない事も多い。しかもプロ野球の試合は週6日で移動もある。古田氏は間もなく39才になろうというベテラン。選手を勤めるだけでもキツイはずだ。本当に頭が下がる。

 さらに驚くべきことに、この状況にあって古田氏の打率は現在3割5分7厘。これまた35才のベテラン、ドラゴンス立浪氏と首位打者争い。もし首位打者を獲ったら最年長記録を3年も更新することになる。
 しかも再編問題が浮上してからというものの、意地を示すかのように鬼の如く打ちまくっている。今月に至っては打率4割5分。月間MVPも狙えるほどの活躍ぶりだ。再編問題に揺れた今月、選手会長が月間MVPを獲る事の意味の大きさは、古田氏自身もよく解っているだろう。いや、それを狙っての打ちまくりなのかも知れない。

 思い当たる節がもうひとつある。読売以外のセ・リーグ5球団はリーグ合併反対だと言っているが、球団社長の過去の発言から考えても、ヤクルトスワローズは必ずしも1リーグ制に反対していない。いや、それどころか西武の堤義明オーナーの言う「もうひとつの合併」の当事者になるかもしれぬとオレは思っている。(噂されている千葉ロッテよりも西武との合併が怪しい)
 古田氏も当然、球団の動きを警戒しているだろう。合併を阻止するためには、まず実績を残すこと。順位や動員数を上げ、球団側に隙を見せぬことが大切だ。
 彼の活躍の原動力はここにもあるのではないだろうか?

 選手会会長として選手の先頭に立ち組織に立ち向かう。しかも本業でもしっかり成績を残し、ファンや他の選手を勇気づける。まさに男気。惚れ惚れする。頑張って欲しいと心から願う。
 そして実は古田氏と首位打者を争っている立浪氏も選手会の役員。しかも10人の副代表の中でも理事長を勤めるナンバー2。つまりセ・リーグの首位打者争いは会長vs理事長の対決になっているのだ。この場を借りて立浪にもエールを送っておこう。

 余談ながら野球で一番楽なポジションはサード、次に楽なのがファーストである。このポジションにあり、東京にいる時間が長い在京球団に在籍し、知名度もあるベテラン・・・・・・本来ならこういう選手が古田氏をフォローすべきだと思うが、これに該当するヤツラの動きの鈍さには失望するばかりだ。特に、怪我で戦列を離れ時間に余裕があるはずの某選手会副会長。彼は何をしてるんだろうねぇ。「男気」をウリにしてるんじゃなかったっけ?

 古田氏は今夜、『朝まで生テレビ!』に出演するという。スワローズは今日から名古屋でドラゴンズ3連戦。当然今日も明日も試合がある。ということは、試合終了後、新幹線で東京のスタジオまで駆けつけ、土曜朝また名古屋にトンボ帰りするというのであろうか?


【参考資料】
『JPBRA 日本プロ野球選手会 公式ホームページ』(2004、JPBRA、2004年7月29日更新版)[http://jpbpa.net/]

『Swallows online -Yakult Swallows Official Web Site』>全選手・スタッフデータ(2004、Yakult Swallows 株式会社ヤクルト球団、2004年7月29日更新版)[http://www.yakult-swallows.co.jp/]

『サンスポ.com』>野球>ヤクルト(1997-2004 SANKEI SPORTS、2004年7月29日更新版)[http://www.sanspo.com/]

『スワローズ日記』(1995-2004、y_nishi、2004年7月29日更新版)[http://www.netjoy.ne.jp/~y_nishi/swallows.html]
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